2017-12-20 職場にハイヒール履いて来るおじさんの話 生活 おじさんに出会ったのはちょうど一年前、 俺がパワハラ上司からの束縛を抜け、 新しい勤務先に配属された日のことだった。 お昼ご飯を食べている最中に 白髪で長身のおじさん(50代くらい)に 話しかけられた。 「やぁ、私は○○と言います。」 「あなたのお名前は?」 それが俺とおじさんの出会いだった。 その日から俺はおじさんと 毎日お昼ご飯を食べる仲になった。 おじさんは 「私は神の神だ」 「君を全世界で256番目の神に任命する」 とか 知り合いに日本刀で寝込みを 襲われた人がいる、とか 普通の人の口からは聞けないであろう 面白い話題で俺を毎日和ませてくれた。 そうして前の職場で疲弊した俺の精神は 徐々に回復していった。 対して、俺の新しい勤務先の上司は 昼はスマホぽちぽち、 いつもと同じ固定メンバーで 5人くらいで群れながら食事。 みんな一緒に食事をしているのにも関わらず、 誰1人お互いの目を合わそうとしないで スマホ画面にくぎ付け。 そして時々おじさんの陰口も言っていた。 「あの人は精神的におかしいから」 「あの人はマシンガントークがうるさいから避けたほうがいい」 とか、こんな面白い人をそんな下らない理由で 避けるのはもったいないな~と 思いながら俺は彼らを横目で見ていた。 グループから仲間外れにされるのが怖いから 必死でおじさんを避けようとする。 つまらない大人たちだなと思った。 そんなつまらない大人達とおじさんを 比較してみて気がついた。 このままこの会社で仕事をしていたら 周りの環境に染まってしまい、 俺もいずれつまらない人間に なってしまうんじゃないかなと。 だから俺は今、人生初の 転職活動を始めようとしている。 頭のお固い昔ながらのパワハラ上司、 パワハラ企業とは来年の4月に おさらばする予定だ。